ラギー くん。 #2 ラギーくんの買い物

#2 ラギーくんの買い物

ラギー くん

「あー、今日はお姉さんじゃん!ラッキーっすね!」 午後の授業の空き時間、ミステリーショップに入ってきたのはサバナクロー寮のラギー・ブッチ君。 寮長のレオナ君からよく買い物を頼まれてお使いに来るのでなかなかの常連さん。 常連さんが故にサムさんなんかは値切り交渉されると無碍に出来なくて、よくラギーくんのニシシって笑いと共に品物を攫っていく光景を目にする。 流石ハイエナの獣人族。 獲物のためには手段を選ばない。 まあ、きっとそれだけじゃなくて彼の育った環境によるものも大きいのだろうけど。 衣食住に困らない生活をして大人になった私には、サバンナで生きていくことがどれだけ過酷か想像もつかない。 元々民主主義な国の常識で育ったし、生まれた種族によっていろいろ決まってる?その世界の常識?自然の摂理みたいな話は興味深いけど、なかなかシビアな世界でもあるみたいなので、精々某ライオンが王様になる映画を観て世界観を想像することくらいに留めている。 人間生きてりゃ他人に聞かれたくないこともあるでしょうよ。 社会人は知っている。 飲み会でいちいち彼氏いるの?とか結婚願望あるの?とか聞かれるのすごい嫌だった。 それだけが女の幸せじゃないだろうに、なんでいろんなものが発達して世界は変わっているのにそういうのは昭和のままなのかね。 そんなことはとりあえずいいや。 「今日は何をお求めかしら?」 「レオナさんに頼まれた飲み物と、今日の夜食の材料っすね!なんかいいもん入ってるっすか?」 ラギーくんの注文を聞いていつもレオナくんのお使いで買っていくドリンクを3本と、夜食の材料になりそうな食材を適当に見繕ってレジに並べる。 ラギーくんのおばあ様は料理上手で、彼も自然に覚えたらしく大抵の食材は使いこなせるから食材選びは本当にコスパ重視だ。 財布はレオナくん持ちらしいけど、彼曰く「金も食い物も限りあるんすよ!あの王子様は知らないかもっすけどね!」と言っていた。 うん、分かる。 それに財源が多ければ多い程使うので戸惑うよね。 「ドリンクは3本でいいかな?今日は葉物野菜と、鶏肉が安いからどう?もやしとキノコも安いからかさましに使えるし、大根使ってみぞれ鍋とか作って味変しても良さそう」 「あーいいっすね!てか味変ってなんすか?」 「例えば最初鶏肉から出る旨味と大根おろしで鍋にしてポン酢とかで食べて、そのあとまた別の味に変えて鍋にすることって言えば伝わるかな?」 「へー、お姉さんのとこではポピュラーなものなんすか?野菜で鍋食った後香辛料とか入れて…とかそういうこと?」 「そうそう、そんな感じ!麺類とかお米入れて締めにしても美味しいよ。 あ、あと、新玉ねぎおまけでつけておくね。 皮剥いて適当に切れ目入れてレンチンすると甘み出るからお醤油さしめ一品になるよ。 」 「あざっす!レオナさん野菜食わねーからいつも文句言うんすけど、お姉さんのおすすめって言ったらなんやかんや食うから使わせて貰います!」 品物を袋に詰めながらラギーくんと話していると、男子高校生にしては本当に料理が上手なことがわかる。 会話がスムーズ、そして主婦の情報交換のよう。 本人はそんなことも気にせずマドルの用意をしている。 「ラギーくんって本当お料理上手というか詳しいよね」 私の言葉にきょとん、と少し目をまん丸にして瞬きする瞳は童顔により拍車をかける。 ついでに耳がぴこぴこしてて可愛い。 猫も犬も好きだけどふわふわもふもふ可愛いよね。 「あー、ばーちゃんが料理うまい人なんで。 俺、年上のほうだったから手伝ってるうちに自然と覚えちゃったんすよねえ。 」 まあ、手先器用だし? と、ちょっと照れ臭そうにけど皮肉めいて笑う姿は彼の手癖の事を示しているのかあまり気持ちのいい表情ではない、けれど。 「でも、生きていくために必要なことだもんね。 おばあ様や自分より弱い子達守るために。 ほんと月並みだけどすごい。 私なんか歳だけ学生のみんなより上なだけで経験値低すぎていつもびっくりするよ」 はい、と詰め終わった袋を渡そうと顔を上げると、何故かラギーくんはさっきより微妙な顔をして少し頬が赤らんでいた。 なんでだ? 「……お姉さん、人たらしって言われないすか?」 「…ないかなあ?」 「…無自覚ってことっすね。 まあいいや。 」 男子高校生に何かを諦められた。 これは大人としていかがなもんか……… あ、そういえば、 「これ、ラギーくんが来たら渡そうと思ってたんだ」 忘れていた、危ない。 段ボール2箱くらいになってしまった賞味期限間近の食材達をラギーくんに見せる。 頭にハテナ浮かびまくってる、そりゃそうだよね。 「いつも、ホリデー入るときとか安くなる食材持てるだけ買って帰るでしょう?おばあ様とか食べさせたい人たくさんいるのかなあと思ってたんだよね。 今週なぜか食材の在庫の読みが甘くて期限怪しくなりそうなの多くてもしよかったらもらってくれない?」 「いや、ありがたいっすけど…買うっすよ?」 私の説明で並べられたものたちに状況を理解したらしい。 戸惑いが隠せない感じに耳がちょっとペタンってなってる。 可愛い。 「んーん、いいのいいの。 ラギーくん常連さんだし、ラギーくんが貰ってくれないと破棄するだけだから値段つけられないものだから。 サムさんからの許可も得てるし安心して持って行って?転移の魔法とか使えるんだよね?持ち運び大変?」 「いや、それは大丈夫なんすけど……どっかかの寮長じゃないけど対価は…?」 今時の子ってしっかりしてるよねー、日本人のお祝いもらったら半返しじゃないけどその辺しっかりしてる。 まあ貰いっぱなしが気持ち悪い気持ちもわかるし、売店の店員に変な借り作っておきたくないか。 「んー、じゃあ今度おばあ様直伝のとっておき料理教えてくれる?ここの食堂のご飯すごく美味しいけど、やっぱりみんなが育ったご飯とか食べてみたくて。 私の自炊のレパートリーが増えるのもありがたいし。 」 そう言ってラギーくんに段ボールを渡そうとすると、ラギーくんの私より大きい手で手首を緩く掴まれる。 俯いてるし、段ボールが邪魔で表情は見えないけど耳はぴこぴこしてるから不機嫌ではないみたい。 「…ありがたいっす。 」 喜んでもらえてよかった。 思春期の男の子って、こうありがとうとか気恥ずかしくて気軽に言えないイメージあったけど偉いなあ、なんてほんとおばちゃん心が出てしまう。 自分が高校生の時こんなできる男子いたかな?記憶が遥か彼方すぎてもう忘れちゃったな。 そのままラギーくんは転移魔法であっという間に段ボールを故郷に送ったらしい。 本当、魔法ってすごいよね。 私も少しくらい使えたらよかったのに。 自分専用の杖とか憧れたなあ… レジ前に残ったのは本来のお買い物のみになった。 改めてラギーくんに、店員として言葉をかける。 「あと買い忘れはないかな?」 「…ばーちゃんの得意料理の一つで、俺の大好物がドーナツなんすけど、」 最初に教える料理はそれでもいいすか? 帰り際、袋を抱えて振り向きざまに放たれた言葉に私の頬は緩む。 勿論、楽しみにしてると返したらラギーくんは今日一番の顔で荷物を抱えてミステリーショップを出て行った。 またのご来店をお待ちしています。 [newpage] 今度の寮のパーティーで作るタルトの相談に乗って欲しいんだけど、いいかな? マジカメ映えしそうなもの入荷してるー?.

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#4 ミニスカートは男のロマン?

ラギー くん

「あー、今日はお姉さんじゃん!ラッキーっすね!」 午後の授業の空き時間、ミステリーショップに入ってきたのはサバナクロー寮のラギー・ブッチ君。 寮長のレオナ君からよく買い物を頼まれてお使いに来るのでなかなかの常連さん。 常連さんが故にサムさんなんかは値切り交渉されると無碍に出来なくて、よくラギーくんのニシシって笑いと共に品物を攫っていく光景を目にする。 流石ハイエナの獣人族。 獲物のためには手段を選ばない。 まあ、きっとそれだけじゃなくて彼の育った環境によるものも大きいのだろうけど。 衣食住に困らない生活をして大人になった私には、サバンナで生きていくことがどれだけ過酷か想像もつかない。 元々民主主義な国の常識で育ったし、生まれた種族によっていろいろ決まってる?その世界の常識?自然の摂理みたいな話は興味深いけど、なかなかシビアな世界でもあるみたいなので、精々某ライオンが王様になる映画を観て世界観を想像することくらいに留めている。 人間生きてりゃ他人に聞かれたくないこともあるでしょうよ。 社会人は知っている。 飲み会でいちいち彼氏いるの?とか結婚願望あるの?とか聞かれるのすごい嫌だった。 それだけが女の幸せじゃないだろうに、なんでいろんなものが発達して世界は変わっているのにそういうのは昭和のままなのかね。 そんなことはとりあえずいいや。 「今日は何をお求めかしら?」 「レオナさんに頼まれた飲み物と、今日の夜食の材料っすね!なんかいいもん入ってるっすか?」 ラギーくんの注文を聞いていつもレオナくんのお使いで買っていくドリンクを3本と、夜食の材料になりそうな食材を適当に見繕ってレジに並べる。 ラギーくんのおばあ様は料理上手で、彼も自然に覚えたらしく大抵の食材は使いこなせるから食材選びは本当にコスパ重視だ。 財布はレオナくん持ちらしいけど、彼曰く「金も食い物も限りあるんすよ!あの王子様は知らないかもっすけどね!」と言っていた。 うん、分かる。 それに財源が多ければ多い程使うので戸惑うよね。 「ドリンクは3本でいいかな?今日は葉物野菜と、鶏肉が安いからどう?もやしとキノコも安いからかさましに使えるし、大根使ってみぞれ鍋とか作って味変しても良さそう」 「あーいいっすね!てか味変ってなんすか?」 「例えば最初鶏肉から出る旨味と大根おろしで鍋にしてポン酢とかで食べて、そのあとまた別の味に変えて鍋にすることって言えば伝わるかな?」 「へー、お姉さんのとこではポピュラーなものなんすか?野菜で鍋食った後香辛料とか入れて…とかそういうこと?」 「そうそう、そんな感じ!麺類とかお米入れて締めにしても美味しいよ。 あ、あと、新玉ねぎおまけでつけておくね。 皮剥いて適当に切れ目入れてレンチンすると甘み出るからお醤油さしめ一品になるよ。 」 「あざっす!レオナさん野菜食わねーからいつも文句言うんすけど、お姉さんのおすすめって言ったらなんやかんや食うから使わせて貰います!」 品物を袋に詰めながらラギーくんと話していると、男子高校生にしては本当に料理が上手なことがわかる。 会話がスムーズ、そして主婦の情報交換のよう。 本人はそんなことも気にせずマドルの用意をしている。 「ラギーくんって本当お料理上手というか詳しいよね」 私の言葉にきょとん、と少し目をまん丸にして瞬きする瞳は童顔により拍車をかける。 ついでに耳がぴこぴこしてて可愛い。 猫も犬も好きだけどふわふわもふもふ可愛いよね。 「あー、ばーちゃんが料理うまい人なんで。 俺、年上のほうだったから手伝ってるうちに自然と覚えちゃったんすよねえ。 」 まあ、手先器用だし? と、ちょっと照れ臭そうにけど皮肉めいて笑う姿は彼の手癖の事を示しているのかあまり気持ちのいい表情ではない、けれど。 「でも、生きていくために必要なことだもんね。 おばあ様や自分より弱い子達守るために。 ほんと月並みだけどすごい。 私なんか歳だけ学生のみんなより上なだけで経験値低すぎていつもびっくりするよ」 はい、と詰め終わった袋を渡そうと顔を上げると、何故かラギーくんはさっきより微妙な顔をして少し頬が赤らんでいた。 なんでだ? 「……お姉さん、人たらしって言われないすか?」 「…ないかなあ?」 「…無自覚ってことっすね。 まあいいや。 」 男子高校生に何かを諦められた。 これは大人としていかがなもんか……… あ、そういえば、 「これ、ラギーくんが来たら渡そうと思ってたんだ」 忘れていた、危ない。 段ボール2箱くらいになってしまった賞味期限間近の食材達をラギーくんに見せる。 頭にハテナ浮かびまくってる、そりゃそうだよね。 「いつも、ホリデー入るときとか安くなる食材持てるだけ買って帰るでしょう?おばあ様とか食べさせたい人たくさんいるのかなあと思ってたんだよね。 今週なぜか食材の在庫の読みが甘くて期限怪しくなりそうなの多くてもしよかったらもらってくれない?」 「いや、ありがたいっすけど…買うっすよ?」 私の説明で並べられたものたちに状況を理解したらしい。 戸惑いが隠せない感じに耳がちょっとペタンってなってる。 可愛い。 「んーん、いいのいいの。 ラギーくん常連さんだし、ラギーくんが貰ってくれないと破棄するだけだから値段つけられないものだから。 サムさんからの許可も得てるし安心して持って行って?転移の魔法とか使えるんだよね?持ち運び大変?」 「いや、それは大丈夫なんすけど……どっかかの寮長じゃないけど対価は…?」 今時の子ってしっかりしてるよねー、日本人のお祝いもらったら半返しじゃないけどその辺しっかりしてる。 まあ貰いっぱなしが気持ち悪い気持ちもわかるし、売店の店員に変な借り作っておきたくないか。 「んー、じゃあ今度おばあ様直伝のとっておき料理教えてくれる?ここの食堂のご飯すごく美味しいけど、やっぱりみんなが育ったご飯とか食べてみたくて。 私の自炊のレパートリーが増えるのもありがたいし。 」 そう言ってラギーくんに段ボールを渡そうとすると、ラギーくんの私より大きい手で手首を緩く掴まれる。 俯いてるし、段ボールが邪魔で表情は見えないけど耳はぴこぴこしてるから不機嫌ではないみたい。 「…ありがたいっす。 」 喜んでもらえてよかった。 思春期の男の子って、こうありがとうとか気恥ずかしくて気軽に言えないイメージあったけど偉いなあ、なんてほんとおばちゃん心が出てしまう。 自分が高校生の時こんなできる男子いたかな?記憶が遥か彼方すぎてもう忘れちゃったな。 そのままラギーくんは転移魔法であっという間に段ボールを故郷に送ったらしい。 本当、魔法ってすごいよね。 私も少しくらい使えたらよかったのに。 自分専用の杖とか憧れたなあ… レジ前に残ったのは本来のお買い物のみになった。 改めてラギーくんに、店員として言葉をかける。 「あと買い忘れはないかな?」 「…ばーちゃんの得意料理の一つで、俺の大好物がドーナツなんすけど、」 最初に教える料理はそれでもいいすか? 帰り際、袋を抱えて振り向きざまに放たれた言葉に私の頬は緩む。 勿論、楽しみにしてると返したらラギーくんは今日一番の顔で荷物を抱えてミステリーショップを出て行った。 またのご来店をお待ちしています。 [newpage] 今度の寮のパーティーで作るタルトの相談に乗って欲しいんだけど、いいかな? マジカメ映えしそうなもの入荷してるー?.

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【ツイステ】新イベ フェアリーガラ ラギーくん【ツイステッドワンダーランド】

ラギー くん

注意 ・ガッツリ腐向け。 ・男主の攻め主。 ・ラギーくんメイン。 ・会話文多い。 ・時系列がめちゃくちゃかもしれん。 気にしないで。 全然オッケー!って方はお進みください!! [newpage] 今年、俺はナイトイレブンカレッジの1年生になった。 寮はイグニハイド寮だ。 俺は晴れて高校生になった。 だがその輝かしい高校の入学式にありえない事件が起きたことは記憶に新しい。 きっとこの小説を読んでいる人は分かるだろう。 オンボロ寮に監督生?と呼ばれている人が入ってきたそうだ。 魔力が全くない人間だそうだ。 興味はあるが関わることはないだろうと思っている。 そういえば、この前のハーツラビュル寮の寮長がオバブロした時にその現場にいたらしい。 詳しくは知らないけど。 そうだ、俺の話をしよう。 俺はイグニハイド寮だがイグニハイドだからと言って別に陰キャというわけではない。 自分でいうのもなんだが性格は明るい方だ。 というか普通だと思う。 寮にいると普通の性格でもすごく明るく見えてしまう。 寮長の弟のオルトさんもとても明るく目立つ。 さて、俺の話も終わったことだし今俺が置かれている状況について説明しよう。 今俺は、一目惚れをした。 いきなり何を言ってるんだって思うかもしれない。 一つ一つ説明するから聞いてくれ。 今の時間は昼食の時間だ。 友人と一緒に食堂に来ていた。 席につきご飯を食べながらパン争奪戦が行われている方に目を向けると最初で話題にしたオンボロ寮の監督生くんたちが何やら誰かと騒いで?いた。 どうやらあの狸くんのパンが取られたらしい。 パンを取った人に目を向けたその時、俺は目を奪われた。 まず、あの身長。 170cmくらいだろうか、俺からしたら小さくて可愛い。 確かに小さい人はこの学園にたくさんいる。 だが、俺が惚れたのはそれだけじゃない。 あ、ついでに俺の身長は193cmだ。 その次にあの顔。 垂れ目で小生意気なニヤケ顔。 目がが大きくて可愛い。 髪色も似合ってて好き。 それからあの耳。 耳から察するにハイエナあたりだろうか。 耳から可愛さが前面に出ている。 後半語彙力が死んでいたがそれぐらい衝撃だった。 衝撃すぎて隣にいた友人に即報告。 『なぁ・・・俺・・・やばいかもしれん・・・』 「あぁ?何がよ。 サンドウィッチに肉が入ってなかった?」 『ばっか、ちげぇよ!ちゃんと入ってた!』 「じゃぁ何。 」 『一目惚れ・・・してしまった・・・』 「サンドウィッチの肉が腐ってたか?」 『それ頭じゃなくて腹がおかしくなるやつじゃん!?違う違う!俺、本気!』 「本気だったらそれはそれで問題だろ。 一目惚れってことは性格もわかんないんだろ?」 『え、お前がまともなこと言うなんて・・・』 「チッ、で、誰に惚れたの。 」 『そう!そう!それよ!あの、背のちっちゃい・・・ほら!あそこにいる人!』 「あぁ?あ、あれってサバナクローの寮長の世話役じゃん。 」 『えぇ!?俺も世話してほしい!!』 「おー頑張れー」 友人は適当に俺を応援すると興味を無くしたのか自分のご飯をまた食べ始めた。 でもこいつはいつもこうだから気にしない。 だが、いい情報を聞いた。 つまりだ、サバナクローの寮長を探せば自然にあの子も見つけられるかもしれないと言うことだ。 ていうか、まじで俺も世話してほしい。 てか、俺だけの世話をしてほしい。 なんでもあげるから。 『なぁ、名前って分かる?』 「俺が知ってると思うか?」 『いや、思わないな!』 「うぜぇからオメェのパン一個もらうわ。 」 『だぁー!俺のパン!!』 名前は分からなかったがこれから知っていけばいい。 これからが楽しみだなぁ。 いいことがあったのでパンを取られたことは許してやるよ! とにかくあの人のことが知りたくて、俺はもうその日にクラスの知ってそうなやつに聞きに行った。 名前はラギー・ブッチ先輩。 2年生だそうだ。 俺1年だけど後輩に見えた・・・可愛い・・・あれで先輩かぁ・・・可愛いなぁ。 さて、どうやって近くかが1番の問題だ。 指を加えて見ているだけなんて絶対にいやだ。 あんな可愛い子、すぐに誰かに食われてしまう。 あのサバナクローの寮長にいつか食われるかもしれない。 もしかしたらもう食われてるかも・・・そんなこと、絶対に許せない。 でも、きっかけがないと怪しまれるよなぁ。 どうしよう。 とりあえず寮に帰るかぁと思い鏡の間に行くと、なんと、そこには、俺の一目惚れした人が・・・!!!ラギー先輩が・・・!!いる・・・!!嘘・・・!?なんで・・・!?あ、今から寮に帰るのか・・・。 ちょ、ちょっと・・・!! 『あ、あの・・・!!ラギー先輩・・・!!!』 「??あんた、誰っすか?どこが出会いましたっけ?」 『い、いえ、そうではなくて・・・!』 やばい、つい話しかけてしまった。 なんて言えばいい。 「友達になりましょう。 」いや、馬鹿か。 怪しまれて終わりだろ。 「俺の世話してください。 」アホすぎる。 プロポーズかよ。 え、どうしよう。 黙ってたらもっと怪しまれる・・・! 『えと、あの、ひ、一目惚れしました!!!』 「は・・・???」 あぁー!!!!!!やっちまったー!!!!!!考えてた回答よりも馬鹿だよ!!!何考えてんだ!!!!!ハゲか!!!!俺は!!!!!!ふっざけんなよ!!!!!どうしよう、めっちゃ怪しんでるよ!!!いやー!!!!なんて言えばいいのー!!!! 『いや、あの、すみません・・・』 「シシシッ!あんた面白いこと言うっすね。 」 ひっ!!!!わ、笑ってくれたー!!!!!!クッソ、可愛い!!!!好きだー!!!!!!!笑ってくれてよかったー!!!!!! 「あ、すみません。 俺、急がないといけないんだった。 んじゃ、告白嬉しかったっすよ。 」 ラギー先輩は笑顔で鏡の中へ消えっていった。 う、嬉しかったって・・・か、可愛いい!!さらに好きになった・・・。 あー!!!これは好きが止められないよー!!早速、友人に報告しなきゃ!! イグニハイド寮に着くと昼食を一緒に食べた友人に先ほどの出来事を一気に話した。 友人はとても興味なさそうだった。 ていうか、ゲームしてた。 絶対話きいてないだろ。 [newpage] ラギー先輩への思いを心にひめたまま数日たったある日の放課後。 放課後、友人と中庭に行くとそこにはオンボロ寮の監督生と狸とハーツラビュル寮の寮長と他3人がいた。 学年はわかんない。 あ、でもあの2人は1年か。 そいつらが何してんだろと友人と話をしながら眺める。 そこにオクタヴィネルの寮生が話しかけている。 どういう状況なんだ・・・。 「あぁ、そう言えば、あいつらトラブルメーカーって周りに言われてるらしいぞ。 」 『あ、やっぱそんな感じなんだー!まず、オンボロ寮の監督生っていうレッテルがもうトラブルメーカーだよなー!』 「なんそれ意味わっかんね。 」 『は!!??お前漫画読んだことないのか!?』 「うるせぇ、カスは黙ってろ。 」 『ひっどーい!!あ、あいつら逃げてくな。 追いかけてみる?』 「なんでだよ。 トラブルに巻き込まれるだけだぞ。 」 『いや、もしかしたらラギー先輩に会えるかもしれない!だってさ、一目惚れした時もあの人たちいたんだぜ!?巡り合わせてくれるかもしれないじゃん!』 「初めて話したときはいなかっただろ。 あいつら。 」 『でもでも!暇でしょ!ほら!行くよ!』 友人の腕を引っ張りながらこっそりあいつらを追いかける。 もちろん、オクタの2人にも見つからないように。 メインストリートに着きあいつらの会話に耳を済ませる。 すると、なんということでしょう!今からサバナクロー寮に行くらしい!!やっぱり、あの人たちは巡り合わせてくれるー!いや、今回は俺から会いに行ってるようなもんだけどさ!! 鏡の間に着き、あいつらが鏡の中に入って少ししてから後ろをついて行く。 すぐに行くとバレちゃうからね。 バレたらなんて言い訳すればいいのか分からないよ。 サバナクロー寮の前に着き、岩の影から成り行きを見守る。 どうやら1年のジャックくん?に用事があったらしい。 もう、どっか行っちゃったけど。 あ!!!????ちょっと待って!!!!!!????ら、ららら、ラギー先輩だぁあああああ!!!!!!!ああああぁああ!!!友人が冷たい目で見てくるけどしらねぇえええ!!てか、ラギー先輩の隣にいるのが寮長なのかな!!!??イケメン!!??勝てる気がしないのだが!!!???待って、ま、マジフト!!??ラギー先輩のマジフト!!??み、見たい!!! 「おい、そろそろ興奮抑えないとバレるぞ。 」 『だ、だいじょ「おい、そこに隠れてるやつ、出てこいよ。 」大丈夫じゃなかったぁあああ!!』 「あれ、あんたこの前の人じゃないっすか。 」 『え、覚えててくれたんですか!!??感激です!』 「そりゃぁ、あんな初対面、忘れろって方が難しいっすよ。 」 『え、えへ』 「おい!そんなことより早くマジフトするんだぞ!」 『今俺とラギー先輩が喋ってんでしょうが!!』 「先にこっちが話てたんだぞ!」 『はーん?関係ないね!今が大事なんだよ!!』 狸に邪魔されたのはムカつくがラギー先輩がマジフトをしているところを早く見たいので今日のところは我慢してやるよ。 次回、ラギー先輩のマジフト姿に興奮しちゃうぞ! [newpage] 名前の出なかった主人公 ラギーくんに一目惚れした。 性格を知っても好きが高まった。 友人とは寮と同室。 ユニーク魔法は習得しているがあまり好きじゃないので、隠している。 名前の出なかった友人 うるせー同僚の友達(主人公)がいる。 実は同じ学園に好きな人がいる。 誰にも言ってない。 ラギー・ブッチ いきなり告白された。 びっくり。 てか、誰っすか。 この人。 告白された日からずっと頭の中に主人公の顔が離れない。 監督生 いきなり出てきた知らない人にびっくり。 とりあえず、グリム、落ち着いて。 グリム なんだこいついきなり出てきて!早くマジフトするんだぞ!.

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