きゅうりの栽培。 きゅうりの育て方・植え付け、用土、株間、支柱ネット、追肥や収穫などの栽培管理

きゅうりの育て方・植え付け、用土、株間、支柱ネット、追肥や収穫などの栽培管理

きゅうりの栽培

キュウリ栽培について、下図の栽培カレンダーに沿って要所の解説をしていきたいと思います。 キュウリの種まき(播種<はしゅ>) 夏野菜の栽培において、筆者は一貫して購入した接ぎ木苗の利用を推奨しています。 しかし、ウリ科作目は、ナス科作目より比較的強靭(きょうじん)で種からの栽培が容易なため、一から全てやってみるのも良いでしょう。 育苗用の施設がない家庭菜園の場合は、自前の苗だと定植が遅くはなってしまいますが、園芸の楽しみ、収穫の喜びは倍化することでしょう。 園芸培土をいれたポットに一粒ずつ種をまき、毎日水やりをすれば、4月初旬まきで5月中旬には定植できます。 畑の準備 キュウリの元肥 元肥として、遅くとも植え付け2週間前に1平方メートルあたり苦土石灰100グラムを施し、1週間前に完熟たい肥4キロ、化成肥料を250グラム程度(成分比率8-8-8の場合。 数字は窒素・リン酸・カリウムの含有率を示す)施用します。 肥料を土とよく混和し、畝をたてて準備しておきましょう。 黒マルチシート(畝を覆うシート)を利用する場合は、早めに張っておくと地温が上昇し、定植後の初期生育が旺盛になります。 キュウリの植え付け(定植) キュウリの植え付けは、遅霜のなくなった頃、春の大型連休の前後が良いでしょう。 ホームセンターでの苗の販売は4月初旬からはじまりますが、4月初旬に植え付けると、霜でやられてしまいもう一度苗を購入する確率が非常に高くなります。 植え付け幅は株間70センチで、家庭菜園の場合は行灯(あんどん)の利用を推奨します。 風害を避けることができ、生育が良いのもありますが、栽培初期に葉をボロボロにする害虫のアブラムシやウリハムシは、主に風にのって平行移動するので、これらの被害を最小限に抑えることができます。 行灯 キュウリの仕立て方 キュウリ栽培をはじめる際に最も混乱するのは、キュウリの仕立て方に関してです。 家庭菜園の場合はネットによる誘引が一般的でしょう。 最も扱いやすく丈夫なものは以下の図のように2条植えの合掌方式で支柱を組むやり方です。 さあ、ネットにはわせてキュウリをつくっていくぞ、と意気込んでいるのは分かりますが、最初の6節(主枝から発生する本葉の一枚につき1節と数えます)までは、葉のわきから伸びてくるわき芽は全て切除します。 基本は主枝を真っすぐ上に伸ばしていきます。 この主枝のことを親づるといい、生育初期にあたる6節まではこの親を育てることに注力します。 7節以降は下図のようにわき芽(子づると呼ばれます)を1~2節残して摘心(芽の先端を切ること)していくことで、親づるを育てながら、収穫していきます。 定植時期や天候にもよりますが、おおよそ25~30節あたりの、手が届かなくなったあたりで主枝である親づるを摘心してしまいます。 基本的にはわき芽である子づるを1~2節ずつならせて収穫するのですが、この子づるから更に孫づるが発生していきます。 特に親づるである主枝が止められると、孫づるの発生が旺盛になります。 この処理の仕方で過繁茂になり、それが原因で病害虫や生理障害など、随分と苦労することが多いように思います。 家庭菜園の場合は、10節以降の孫づるに関してはある程度放任してならせるだけならせるのもひとつの手段です。 家庭菜園では、梅雨の間にいろんな病害にやられてしまい、7月中旬頃にはボロボロになっている方が非常に多いです。 それを防ぐために、6月中下旬に第二弾のキュウリの種をまいておき、第一弾のキュウリが収穫できなくなった頃に第二弾キュウリの収穫が始まるという、二期作をやっている方も多くいます。 孫づるは利用せず、主枝付近で収穫し続ける方法です。 主枝がのびた分だけ、根元のつるを巻き取るようにまとめていきます。 追肥と水やり 追肥は、収穫開始以降、10日に一回化成肥料を一株あたり大さじ一杯程度施用します。 また、特に梅雨明け以降の水やりは非常に大切になります。 梅雨明け以降は土が乾燥することのないよう、雨がなければ頻繁に水やりをするように心がけましょう。 とくに相談の多い「キュウリの実が先細りして曲がる」という現象は、本来であればさまざまな要因が考えられるのですが、家庭菜園の場合は特に水不足が原因であることがほとんどです。 梅雨明けの暑い時期にキュウリが曲がっていませんか? 心当たりがあるならば、今年は十分な水やりを肝に銘じましょう。 キュウリの花が落ちる 相談の多い内容に、キュウリの花や実が落ちる(枯れる)というものがあります。 話を伺っていると、落ちているのは雄花の方で、果実が実る雌花ではありません。 キュウリは単位結果性という性質を持っていて、授粉しなくても実がなるのです。 雄花がいくら落ちたところで影響はありませんのでご安心ください。 「いや、雌花(果実)が落ちるんだよ」という方は、虫や病気の被害でないのであれば、これも水不足や肥料不足をまず疑ってみましょう。 キュウリの根は地表面近くに浅く張っているので、乾燥の影響を強く受けてしまいます。 主な病害虫 うどんこ病:特に梅雨時期に頻発する病害。 葉に白い粉が付着する。 適応農薬で発見次第初期に防除する。 葉が茂って風通しが悪くなると一気に感染が広がるので注意。 べと病:葉が斑点状に黄化する。 雨による泥はねからの感染が主なので、マルチをしていると被害は軽減される。 アブラムシ:栽培期間中多くの被害がある。 食害自体は大したものではないが、放置すると治療不可能なウイルスの病気の感染媒体になるなど、甚大な被害につながるので適応農薬を散布する。 ウリハムシ:5月と8月に被害が大きくなる。 農薬を散布しても逃げ回るので、動きの鈍い早朝に防除する。 個体数の少ないうちは見つけ次第捕殺する。 なんだかややこしそうに見えるキュウリ栽培ですが、やっぱり難しい!と感じた方は、「地這(じば)いキュウリ」の栽培をおすすめします。 放任栽培用の品種で、園芸店にも種がよく置いてあります。 主枝を50センチで摘心してしまい、あとは放任して子づる孫づるに着いた果実を収穫するだけの仕立て要らずです。 簡単なので、キュウリは「地這い」しか作らないという人もいるくらいですが、地面を這わせるので面積は多く必要です。 とにかく毎日のように収穫できるのがキュウリの楽しみ! うまく仕立てて収穫に励みましょう!.

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きゅうりの育て方 地這い栽培の違いを知る

きゅうりの栽培

特徴 キュウリは年1回栽培することができる野菜で、キュウリの旬は6~8月です。 キュウリは、インド・ヒマラヤ山麓が原産地と言われ、日本には10世紀頃に中国から伝わってきました。 キュウリには、春に苗を植えて6~7月に収穫する春キュウリと、初夏に種をまいて7~9月に収穫する夏キュウリがあります。 春キュウリは苗を植えて支柱栽培し、夏キュウリは畑に種を直まきして地這い栽培を行います。 キュウリは、生育が非常に早く、収穫までの期間が約2か月と短いことが最大の特徴です。 夏には欠かせない野菜で、シャキッとした歯ざわりが食欲を増進させてくれます。 キュウリは、手入れに少し手間がかかりますが、家庭菜園では人気の高い野菜になっています。 キュウリの栽培時期 キュウリの栽培時期は、地域や品種によって違いがありますが、関東地域では3月下旬~4月中旬に種まきを行い、4月下旬~5月下旬に植え付けをします。 キュウリの収穫は、植え付けしてから約2か月後となります。 キュウリの連作障害 キュウリは連作障害がある野菜のため、1度栽培した土壌では2~3年の期間をあけるようにします。 コンパニオンプランツ キュウリのコンパニオンプランツとして、ネギ類の長ネギやタマネギ、ニラなどを一緒に植えるのがオススメです。 好適土壌pH キュウリの好適土壌pHは、6. 0~6. 5とされています。 植え付けの2週間以上前までに苦土石灰をまき、土壌pHを適切に調整しておきます。 2.キュウリの栽培基本(畑・プランター) キュウリの栽培は、種をポットまきして育苗して畑に植え付ける方法と、市販の苗を購入して畑に植え付ける方法があります。 キュウリの種をまいて栽培する場合は、温度管理が必要となるため、家庭菜園初心者の場合は、市販の接ぎ木苗を購入して栽培することをおすすめします。 接ぎ木苗は、連作障害や病害虫に強いため、安心して育てることができます。 種まき キュウリの種をポリポットにまく場合は、3月下旬~4月中旬に作業を行います。 3号ポット(直径9cm)を使用すると、苗の植え付けの際に便利です。 ポリポットに野菜用培養土を入れ、直径3cm、深さ1cmほどの窪みを作り、2~3粒の種を離れるように点まきし、土を被せます。 ポリポットに指先で3箇所の窪みを作り、種を1粒ずつ入れて土を被せる方法でも構いません。 間引き 種まきから約1週間後に双葉が開き、本葉が出始めます。 本葉が2~3枚出てきたら、形や生育の悪いものをハサミで切り取り、1ポット1株にして植え付け時期まで育てます。 土づくり キュウリを栽培するためには、畑の土作りが重要です。 日当たりと排水性の良い場所を選び、植え付けの2週間以上前までに土作りを行います。 苦土石灰1㎡当たり100gを全面に撒いてよく耕します。 植え付けの1週間前になったら、堆肥1㎡当たり3kg、化成肥料300gを撒いて深く耕します。 土をよく混ぜたら、畝を作ります。 1列で作る場合は畝幅60㎝、高さ10~15㎝の平畝にします。 その後、マルチシートを施します。 キュウリは、低温や土壌水分の不足によって生育不良を起こしやすいので、黒色のマルチシートが適しています。 植え付け キュウリを畑に植え付ける時期は、霜の心配が少ない4月下旬~5月下旬が最適となります。 ポリポットで育てた苗は、本葉3~4枚の丈夫な苗を畑に植え付けます。 ポット苗の根と土が塊になっているものを「根鉢」と呼びますが、根鉢より大きめの植え穴を掘ります。 根鉢を崩さないように苗を取り出して植え穴に入れ、土を被せて軽く押さえます。 その後、たっぷりと水やりをします。 植え付けの際は、株間を40~50㎝あけます。 市販の苗を利用する場合は、本葉3~4枚の丈夫な苗を選んで植え付けるようにします。 プランターでの栽培方法 キュウリをプランターで栽培する場合は、大型で、深さ30㎝以上のものを用意にします。 水はけを良くするために、鉢底石や砕いた発泡スチロールを網に入れて底部に敷きつめます。 土は市販の野菜用培養土を利用すると便利です。 土はプランターの高さ8分目まで入れ、ウオータースペースを作ります。 キュウリは大きく成長しますので、一つのプランターに1~2株が栽培目安となります。 市販の苗を購入して植え付ける場合は、本葉3~4枚の丈夫な苗を選ぶようにします。 苗は、節間が短く、茎が太くて葉に傷みや病気が無いものを選びます。 また、接ぎ木苗はカボチャに接ぎ木しているため、低温にも強いのでおすすめです。 キュウリの植え付けの際は、苗の株元を2本の指で挟み、ポリポットを逆さにして根鉢を崩さないように苗を取り出して植え穴に入れ、土を被せて軽く押さえます。 根元を強く押さえつけず、浅く植えるようにします。 その後、たっぷりと水やりをします。 仮支柱を立てる場合は、根を傷めないように斜めに挿します。 植え付け後は、風の弱い日当たりのよい場所で育てるようにします。 3.キュウリの栽培手入れ 支柱立て キュウリの栽培には、支柱立てが必要です。 畑栽培では、つるが伸びてきたら合掌式の支柱を立てます。 畝の外側に長さ2mほどの支柱を斜めに差し込み、2本を上部で交差させてヒモで縛ります。 交差した高さをそろえて、支柱を1本渡してヒモで縛り固定します。 誘引 茎やつるを支柱に固定する作業を「誘引」と言います。 麻ひもなどを使ってキュウリのつるや茎を8の字に支柱に固定します。 誘引することで、つる同士の絡みや葉の密集を防ぐことができ、日当たりや風通しも良くなるので、病害虫対策にもなります。 水やり キュウリは、根を浅く張る作物のため、土が乾燥すると水分不足になってしまいます。 畑栽培でも、乾燥がひどい時は水やりが必要です。 土の表面が乾いたら、葉に水がかからないように、株元にたっぷりと水やりをします。 水やりは、朝早くか夕方に行うようにします。 夏場の暑い時期は、気温が下がってから水やりをします。 株元に敷きワラを施すと、乾燥や雨による泥はねを防ぐことができます。 プランター栽培では、土が乾いたら水やりをします。 追肥 キュウリの追肥は、苗を植え付けてから2週間後に1回目を施します。 その後は、株の様子を見ながら2週間に1回の頻度で追肥を施します。 畑栽培の場合は、1回目は株の根元近くに施し、2回目以降は、畝の肩口付近に化成肥料1㎡当たり20~30gを施し、土と軽く混ぜ合わせて株元に寄せます。 肥料切れによって、果実が曲がったキュウリができることもがあります。 また、一度に大量に与えすぎると、うどん粉病にかかりやすいので注意します。 プランター栽培の場合は、1株当たり化成肥料5gを株のまわりにパラパラと撒いて土と軽く混ぜ合わせます。 根が地表に出ていたら、根が隠れる程度に培養土を入れて平らにならします。 わき芽かき・摘芯 キュウリはツル性の作物なので、主茎を「親づる」、親づるから発生したわき芽を「子づる」、子づるから発生したわき芽を「孫づる」と呼びます。 キュウリ栽培では、わき芽かきと、親づるの摘芯作業を行います。 作物の成長を促すため、不要なわき芽を取り除くことを「わき芽かき」と言います。 植え付けから2~3週間後に、株元から5節目(高さ30cm)までのわき芽を全部摘み取ります。 つぼみや雌花も同時に摘み取りますが、親づるに付いている葉と子葉(双葉)は残すようにします。 6~10節目(高さ30~60cm)の間に出ている子づるは、葉を2枚残してその先にある葉は摘み取ってしまいます。 孫づるは、葉を1~2枚残してその先にある葉を摘み取ります。 11節目(高さ60cm)からは、子づるは葉を2枚残してその先の葉を摘み取ります。 孫づるは放任しますが、葉が込み合ってきたら摘葉します。 親づるは、株が大きくなった段階で、手の届く高さでつるの先端を摘芯します。 親づるの先端を摘芯することで、わき芽の生育を促します。 摘果 キュウリは、一つの株に雌花と雄花を咲かせますが、人工受粉をしなくても実をつけるため、人工授粉の必要はありません。 果実は雌花にできますが、小さい苗に果実をつけてしまうと、苗の体力を消費してしまいます。 このため、最初に咲いた雌花(花が実になってしまった場合は最初にできた実)を取り除くようにします。 摘葉 キュウリは、株が成長してくると、下の方の葉が古くなって枯れてきます。 枯れた葉は病気の原因になるので早めに摘み取るようにします。 また、重なり合っている葉や風通しを悪くしている葉も切り取ってしまいます。 日当たりや風通しをよくすることで、株の成長を促し、病害虫の被害を予防します。 一度に大量の葉を摘葉してしまうと株を弱めてしまうため、1回の摘葉は1株当たり3~4枚を限度にします。 4.キュウリの収穫時期と生理障害 収穫適期 キュウリの収穫時期は、6~8月頃が適期で、開花後10日ぐらいで収穫ができます。 一番果(最初につく果実)は、株が小さな時期につきますが、株を疲れさせないために長さ8㎝ほどで収穫します。 2番果と3番果も若どりします。 それ以後は、長さ15~20㎝くらいになったら順次収穫します。 キュウリの収穫が遅れると株に負担がかかるため、早め早めに収穫します。 一旦収穫が始まると雌花の開花スピードが上がり、結実も早くなるので収穫が遅れないようにします。 キュウリに発生しやすい主な病気についてご紹介します。 うどんこ病 うどんこ病は、主に葉に発生し、キュウリの葉の表面にうどん粉を振りかけたような白い斑点を生じ、症状が進むと葉全体や株全体が白くなります。 白い粉の正体はカビで、下葉から発病して株全体に広がります。 湿度が低く、乾燥気味の時に発生しやすくなります。 キュウリの葉やつるが繁茂してきたら、摘葉や摘芯を行い、日当たりと風通しを良くして対処します。 窒素肥料が多いと発病しやすいので、追肥に気をつけます。 発病したキュウリの葉は切り取って畑の外に持ち出して処分します。 持ち出す際は、健全な葉に粉が飛散しないように注意します。 べと病 べと病は、カビによる病気で、葉に発生します。 低温多湿の梅雨の時期に多く発生します。 キュウリの葉の表面に小さな淡黄色の斑点が現れ、葉脈で区切られて角型になるのが特徴です。 葉の裏側には、すす状のカビや白いカビが生えます。 下方の葉から発生し始めて、徐々に上の葉に拡大していきます。 長雨や水分が多い環境で伝染するため、水はけを良くし、密植を避け、摘葉や摘芯を適度に行って日当たりと風通しを良くします。 過度な摘葉、窒素肥料の過多、肥料切れに注意します。 また、株の上部からの水やりを避け、敷きワラを施して、雨や水による泥はねを防止します。 被害のあったキュウリの葉や株は伝染源となるため、畑の外に持ち出して処分します。 炭疽病(たんそびょう) 炭疽病は、葉、茎、果実に発生します。 キュウリの葉に、黄褐色の円形の病斑ができ、葉の中央部が裂けて穴があきます。 茎や果実には、黄褐色のへこんだ病斑ができます。 気温が高い梅雨時に病気が拡大しやすくなります。 水はけ、風通しをよくし、窒素肥料の多用を避け、敷きワラを施して泥はねを防止します。 被害にあったキュウリの葉や株は、畑の外に持ち出して処分します。 つる割病 つる割病は、キュウリの根や茎に発生します。 土壌中に生息している病原菌が、根から侵入して導管(水の通る組織)を侵す病気です。 キュウリの株全体にまん延するため、つるや葉が昼間はしおれて、夜に回復することを繰り返します。 ひどい場合は株が枯死します。 夜に回復するため発見が遅れ、水や肥料のやりすぎと勘違いすることもあります。 連作を避け、苗を購入する際は、接ぎ木苗を選びます。 ムギなどのイネ科作物との輪作も有効です。 被害のあったキュウリの株は抜き取り、畑の外に持ち出して処分します。 モザイク病 モザイク病は、ウイルスによって発症します。 キュウリの葉に黄単色の斑紋が現れ、モザイク状に広がっていくことからこの名がついています。 モザイク病にかかった植物の汁を吸ったアブラムシが、ほかの健康な植物の汁を吸うと健康な植物にも伝染して被害が拡大します。 モザイク病の植物に使用したハサミなどから感染させてしまうケースもあります。 モザイク病は、一度感染すると薬剤による治療ができないため、ウイルスを媒介するアブラムシ類の飛来を予防します。 また、雑草防除や、風通しを良くすることも大切です。 ウイルスに感染したキュウリの葉や株は早めに撤去し、感染の拡大を防ぐようにします。 6.キュウリに発生しやすい害虫 キュウリに発生しやすい主な害虫についてご紹介します。 アブラムシ類 アブラムシは、体長1~4㎜ほどの害虫で、キュウリの新芽や葉裏などに寄生し、汁液を吸って加害します。 集団で吸汁するため、植物の生育が著しく悪くなり、寄生した植物を食べ尽くすと、健康な植物に移動して吸汁加害します。 ウイルス病に感染している植物を吸汁するとウイルスを体内に保毒し、健康な植物にウイルス病を感染させます。 また、アブラムシの甘露(排泄物)に菌が付着し、葉が黒くなるすす病を引き起こすことがあります。 すす病が発生すると、光合成ができなくなり葉が枯れてしまいます。 アブラムシは、土壌中の窒素成分が多いと発生しやすいので、窒素肥料のやりすぎに注意します。 アブラムシはウイルス病を媒介するため、早期発見と駆除に努めます。 アブラムシの飛来を防ぐには、0. 8㎜以下の目の細かい防虫ネットで覆うか、キラキラテープを張って飛来を防御する方法も効果があります。 周りにムギなどのイネ科植物を植えて侵入防壁にし、そこに寄生させる方法も効果があります。 繁殖力が非常に旺盛なため、早急に発見して捕殺するか、殺虫剤を株全体に散布して駆除します。 ウリハムシ ウリハムシは、コガネムシの仲間で、キュウリの葉や根を食害します。 成虫は草むらなどで越冬し、春になってキュウリなどのウリ科の作物が植え付けられると飛来し、株元の土中に卵を産み付けます。 ふ化した幼虫は、作物の根を食害し、7月頃に新しい成虫となって現れます。 成虫は、体を回転させながら葉の表面を食害するため、葉の表面に円形の食害痕が残るのが特徴です。 日がたつと食害された部分に穴があき、やがて葉が枯れてしまいます。 ウリハムシの成虫は、長さ1㎝前後の黄色の甲虫で、天気の良い日にハエのように飛び回ります。 別名「ウリバエ」とも言われ、人が近づくとさっと逃げてしまいます。 日中は動きが活発なので、気温の低い午前中に成虫を見つけて捕殺します。 ハダニ 野菜に寄生する主なハダニは、ナミハダニとカンザワハダニで、発生時期は5~8月です。 ハダニ類はクモと同じ仲間で、キュウリの葉の裏に生息し、口針で葉を吸汁します。 吸汁された箇所にカスリ状の白い小斑点が現れ、多発すると無数の白い斑点ができて、やがて枯れてしまいます。 ハダニ類は、梅雨明け後に急激に繁殖するので、入梅前にポリマルチを敷きワラに取り替え、発生源である雑草を除去します。 また、適度に摘葉、摘芯を行い、風通しをよくします。 ネコブセンチュウ ネコブセンチュウは、肉眼では見えない小さな虫で、植え付けられたキュウリの根から侵入します。 寄生されると、根の組織が肥大化してコブができます。 栄養が行き届かなくなり、作物の生育が抑制されます。 被害が進むと葉が萎れ、株が枯れてしまいます。 つる割病などの病害も起こりやすくなります。 連作を避け、センチュウ類の寄生しにくい「マリーゴールド」などを植えて予防します。 キュウリの育て方を読んだあなたにおすすめの記事:.

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キュウリの育て方と栽培のコツ

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実がなりだした頃に、1回目の追肥を株間にまきます。 その後、 収穫が続いている間は、2週間に1回のペースで追肥をします。 1回目は株元に、2回目は畝の肩に施す、というように根の成長に合わせて追肥の場所を変えてやります。 人工授粉は必要ない キュウリの花は雌雄異花で、自然条件下での受粉は虫媒による他花受粉が行われます。 しかし、キュウリは「」が強く、受粉しなくても結実する性質があるため、人工授粉の必要はありません。 そのため、果実の肥大期に水分が不足すると、果実の肥大が著しく悪くなったり、曲がり果や尻細り果など、「」を生じやすくなります。 そのため、水やりはしっかりと行うようにしましょう。 収穫 実がつきはじめたはじめの2、3本は、小さいうちに収穫したほうが株の成長のために良いです。 その後は、長さ20cm〜22cmくらいになったものから収穫します。 収穫の際、 実の表面のトゲがとれると鮮度が落ちてしまうので、首のほうを持ち、ハサミで切って収穫します。 また、朝に収穫した方がみずみずしくておいしく味わえるので、早い時間帯に収穫するのがポイント。 あっという間に大きくなるキュウリ キュウリは株につけたままにすると、あっという間に大きくなります。 (開花後3〜4日はゆるやかに肥大しますが、5〜6日目には1日に2倍近い大きさに肥大。 果実が肥大するのは、昼間よりも夜間です。 ) 未熟果を食すキュウリは、開花後7日〜10日が収穫の目安です。 収穫が遅れて果実が肥大すると、養分を種に集めるため他の結実が悪くなります。 そのため、こまめに収穫していくことが大切です。 キュウリ表面に発生する白い果粉「ブルーム」 キュウリ表面に発生する白い果粉を「ブルーム」と呼びます。 (主成分はケイ酸) ブルームは、果実の水分が奪われるのを防ぐためにキュウリが出すもので、 食味には関係ありません。 しかし、消費者にはブルームがないキュウリの方が好まれるため、ブルームの発生しない「ブルームレス」品種や、ケイ酸吸収の悪い台木を利用した苗などもあります。 トラブル・生育不良 キュウリ栽培によくある、トラブル・生育不良などをまとめています。 先細りや曲がり果などの奇形果 株が老化して根の活性が落ちると、先細りや曲がり果が増えてきます。 そうならないよう、株が小さい内はわき芽・花芽を摘んでおくことで、根茎を充分に発達させておくことが大切です。 また、 肥料・水分不足が原因の場合もあるので、追肥・水やりは随時行います。 尚、奇形果は見つけたら早採りして、樹の負担を軽くしてやりましょう。 それぞれの生理障害の主な原因は、次のようになります。 曲がり果・・・株の老化、摘葉しすぎ、日照不足、肥切れ• 尻細り果・・・水分不足、単為結果性が低い品種の受粉障害• くくれ果・・・草勢が低下したときに高温・乾燥が続く 果肉に空洞がある 果肉に穴があくのは、 水分不足が原因です。 土壌中の水分不足の他、根の張りが不十分、根が傷んでいるために水が吸収できない場合もあります。 キュウリは根の張りが浅く乾燥の影響を受けやすいため、敷きワラなどですることで、根を保護しながら土の乾燥を防ぐことができます。

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