若 おかみ は 小学生 泣ける。 若おかみは小学生! : 作品情報

若おかみは小学生! (わかおかみはしょうがくせい)とは【ピクシブ百科事典】

若 おかみ は 小学生 泣ける

私 「へ~。 どんなところが面白いのですか?」 長女 「えー、そうですね!同じ小学生 6年 の主人公が、若おかみとして頑張って成長する話がまず面白いのと、周りのキャラクターが良いところ。 2018年4月から、日曜の朝にテレビアニメが始まったので子供たちと一緒に楽しく観ていました。 ところが9月に放送終了。 寂しい。 ある日はてなブログのトップ画面をボーっと見ていると、有名なはてなブロガーさん達が「若おかみは小学生!」の劇場版を絶賛しているあつい記事を見かけたんですね。 その映画の感想を中心に書こうと思います。 私はネタバレせずに語るのって無理なので、 これ以降はネタバレ含まれると思います。 ご注意ください! あっ。 ちなみに劇場版は初めて観る大人も子供も楽しめる作品になっていました。 子連れの方も多いけど、成人男性のグループやご年配の方も見かけたので、お客さんの年齢層は幅広かったです。 前置き これは私の個人的な思いなんですが、年齢ある程度いってしまうと、どんな作品もまっさらな状態では良くも悪くも観れないんだなぁと思いました。 私はただでさえ懐古趣味的なところがあるので、昔感動した自分の中のベスト作品は昔の思い出の方が勝ってしまって、それを超えられないんですよね。 だから、 あ~、この場面はあの話を思い出すなぁとか、勝手に色々ひっつけて観ちゃう。 まぁそれも又楽しいんですけどね。 子供が映画を観た後の余韻だけは邪魔しないよう気をつけたいもんです。 そしてやっぱり、 いい作品って自分の昔の体験やら色々思い出して心動かされます。 感想 ストーリーの割にカラッと明るい作風 両親を事故で亡くした主人公、小学6年生のおっこちゃんが、おばあちゃんの旅館の若おかみとして修行を始めるお話です。 重たい始まりの割には、コメディっぽい場面も多く、明るくカラッと描かれています。 おっこちゃんの明るいキャラクターや、周りの個性的なキャラにも救われています。 そりゃあそうでないと、両親の死後すぐに若おかみ修行なんて普通は出来ません。 私が子供の頃から大好きなアニメに「じゃりン子チエ」があります。 これまた、事情があって子供のうちから働くことになった小学生のお話ですが、笑える場面がたくさんあって大阪の下町が描かれていて、それでいて泣ける話がたくさんちりばめられた素晴らしい作品です。 ある場面で、チエちゃんのお母さんがこんなセリフを言うんですよ。 「パチンコの景品で、チエはみつるさんの赤ちゃんにプレゼントしようとミルク缶を選んだでしょう?そんな気がきいてしまうあの子の大人びた部分が不憫で、母親として申し訳なく思えてしまうんです…。 」 言い方は違ったかもしれないけど、そんな内容のことです。 何が言いたいかというと、そういう健気な少女に大人はどうしようもなくキュンときて切なくなります。 そして誰しも、タイミングは違うにせよ、子供から大人にならないといけない状況を体験してきているのでどこか共感するところがあります。 「若おかみは小学生!」を観て思い出す作品といえば「魔女の宅急便」ですが、 ウリ坊たち幽霊の存在はジジと重なって見えます 、ピーターパンに出てくるウェンディなんかも私は思い出しました。 大人になりかけの12歳位の女の子というのは、どこか危うくて魅力的でキラキラしているもんですね。 類似的な意味合いではなくて、どの作品も素晴らしい物語だと思います。 昔ながらの日本の宗教観「全てを受け入れる」 「花の湯温泉は誰も拒まない。 全てを受け入れて癒してくれる。 」これが映画のキーワードになっています。 日本の神道と似た宗教観に感じました。 色々な八百万の神様がいて、どんな神様も、全ての価値観も受け入れる、否定しない、といった感覚。 昔ながらの日本を感じます。 頑張りどきと覚悟 誰にだって現実を受け入れて頑張らないといけない時が、人生に数回訪れるのではないでしょうか。 だからこそ、誰の心にもおっこちゃんの頑張りが心をうつのだろうと思います。 年齢の割にしっかりしたおっこちゃんは、私には最初からそういう覚悟ができているように見えました。 でも本当は違いました。 まだ両親の死に実感がもてず、受け入れることができていなかったんですね。 何度も、本当は両親が生きていたという夢をみます。 小学6年生で両親が亡くなるという現実はあまりに辛いことでした。 最後の、本当の覚悟と決意のこもったおっこちゃんのセリフにしびれます。 懐かしさ 若おかみ修行なので、日本の作法も学びます。 畳のへりは踏まないとか、子供の頃教わったなぁなんて懐かしい気持ちになりました。 そして温泉街の風景。 私は有馬温泉を思い出しましたが、たぶん誰もが自分とゆかりのある温泉を思い出すのではないでしょうか。 なんとも懐かしく美しい風景なのです。 温泉街での横の繋がりも感じさせます。 その街では温泉街を盛り上げようと皆で協力してるんですね。 これまた自分の思い出話で恐縮ですが、有馬温泉で昔に夫が長女に筆を買ってあげたことがありました。 筆を持つ先端からお人形が飛び出る細工をほどこした美しい柄の「有馬人形筆」です。 ところが有馬温泉で火事がおこって、そのお店も焼けてしまいました。 その後私達が有馬温泉に訪れて、周りのお店の方に有馬人形筆のお店のことを聞くと、地元の皆で支援をしている最中とのこと。 ホッとして心があたたかくなりました。 そんな地元の繋がりっていいなぁと思うんですよね。 おっこちゃんのライバル的存在、真月という同年代の女の子のセリフで「ここでは皆、夏休みは子供も家の手伝いをして働くのよ。 」というようなのがあるんですが、それもまたすごいなぁと感じるし、おっこちゃんの新しい環境がそういう所で良かったなって思えます。 そして鯉のぼりが空に連なる風景。 なんとも美しく、またそれを見て帰ったであろう春の屋旅館のお客様、あかね君のことを想像すると、おっこちゃんの嬉しさを一緒に感じてしまいます。 テレビアニメや原作と比べるのも楽しい 露天風呂プリンが出来るまでの経過も、もっと試行錯誤した物語があって面白かったんですよ~。 テレビと原作では美陽ちゃんが説明していました。 それとそれと、テレビと原作にはおっこや真月さんの恋バナも出てきます!映画を観て興味をもった子供さんには、ぜひ本も読んでほしいな。 原作の令丈ヒロ子さんのあとがき 私は作者のあとがきを読むのが好きで、作者の令丈ヒロ子さんのあとがきも人柄がうかがえて面白かったです。 真月さんがおっこちゃんに 「お客は年寄りにも子供にも気を遣うわ!」っていうセリフがあるんですけど、作者さんの実体験なんだとか。 私も同じことがあって、古い旅館に泊まった時に、かなり高齢の仲居さんが布団を敷こうとしている姿をみて、思わず「自分たちで敷くからいいですよ」と言ったのを思い出しました。 なんだか申し訳なくて。 でもそれも良い思い出になっています。 あと作者さんの子供時代の話なども書かれていて、面白いんですよ。 その他 他にも、長女が好きなキャラ真月さんのことや、グローリーさんみたいなお姉さんは女の子なら皆ほしくなるよねって事や、おっこの声優さん小林青蘭ちゃんが良かった!みたいな話も書きたかったんですが、長くなったのでこのへんで。 最後に、長女は 「若おかみは小学生!」と「黒魔女さんが通る」のコラボ映画も観たいらしいです!関係者の方よろしくお願いします!本は出てるんです。 ちなみに私がビジュアル的にドストライクで好きなのは美陽ちゃんです。 いたずらっ子で妹思いの、ちょっとツンデレ入った可愛い幽霊さんです。 下の絵は一応飛んでるところを描いたものです。 頑張ったけどなんかちょっとちゃうねんなぁ。 まぁいっか。

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「泣ける」と話題の『若おかみは小学生!』再上映続々決定

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C 令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会 一生のお願いがあります。 今すぐ、お近くの映画館の上映時間を調べて、アニメ映画『若おかみは小学生!』を観に行ってください。 タイトルやパッと見のイメージで子供だけが観る映画かな?などと侮ってはいけません(もちろん子供に向けた作品ではあるのですが)。 Twitterでは絶賛に次ぐ絶賛で一時は映画のツイートランキングで2位に浮上、映画評価サービスFilmarksでは5点満点中4. 1点という高評価かつ初日満足度ランキング1位を記録、『君の名は。 』の新海誠監督も絶賛ツイートを投稿しており、フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭のコンペティション部門にも選出され喝采を浴びていたのですから。 間違いなく『若おかみは小学生!』は大人も感動できる、『この世界の片隅に』に次ぐ日本のアニメ映画の大傑作なのです。 しかしながら興行的にはかなり苦戦しているようで、多くの劇場で公開2週目の時点で1日1回のみの上映、しかも朝の回のみになっています(元々も子供をインターゲットにしたためか夜の回がほとんどありませんでした)。 つまり、今週もしくは来週中に映画館に駆けつけないと、映画館という最高の環境で、最高の映画を観る機会を失ってしまう可能性が高いということ……! 『この世界の片隅に』や『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』はSNSを中心とした口コミもあってヒットをしましたが、『若おかみは小学生!』はその口コミが十分に広がる前に上映が終了してしまうかもしれないという、もったいなさすぎる事態になっているのです!(だから早く観に行って!) そして、本作は予備知識が全くなくても楽しめる、しかも観る人を選ばない、老若男女におすすめできるということも重要です。 他に事前に知るべきことはありません。 以下の劇場情報から、お近くの映画館の上映時間を調べて、駆け付けてください。 少なくはありますがお昼や夕方、ごくごくわずかですがお仕事帰りに行ける夜の回が用意されている劇場もありますよ! さて、ここからは『若おかみは小学生!』がいかに素晴らしいのか……大きなネタバレのない範囲で、その魅力を以下にたっぷりと紹介します!(ただし、序盤の展開に一部触れていますし、項目3. それは、『この世界の片隅に』の主人公のすずさんが「本当に存在している」と思えたことや、故・高畑勲監督作品の「実際の人間の動きもこうなんだよなあ」と気付けたことも彷彿とさせました。 アニメ作品でここまで「怖い!」と思えた事故のシーンは観たことがありません。 判断の余地もなく、一瞬で命が奪われてしまう……そのトラウマになりかねないほどの恐ろしさは、(後述しますが)物語上も重要な意味を持っていました。 さらに、作画監督には『君の名は。 』の廣田俊輔、美術設定には『思い出のマーニー』の矢内京子など、まさにアニメ映画界の精鋭が揃っているのです。 この時点で、アニメとしてのクオリティは保証済みと言っていいでしょう。 演出や背景作画も素晴らしく、冒頭での主人公のおっこが家を出て行く時の部屋の暗がり、おっこが歩く東京の中野と温泉街、電車の窓に映り込む幸せな家族の姿など、シーンの1つ1つを思い返すだけで泣きそうになってしまいます。 さらにさらに、「料理がおいしそう!」というジブリ映画で誰もが感じていた魅力までもがあるのですから! アニメの豊かさとおもしろさを再確認したいという方も、『若おかみは小学生!』は必見と言えるでしょう。 さらに、もう1つ重要なこととして、主人公のおっこをはじめとしたキャラクターがとってもかわいいということがあります。 もちろんデザインとしてのキュートさもありますが、こちらもアニメとしての力が大きいのは間違いありません。 ライバルキャラとなるピンクのフリフリ衣装を着ている女の子、友達になる幽霊の男の子と女の子、旅館に来るお客さんたちも、みんなが愛おしく(悪人はひとりもいない!)、誰もがすぐに大好きになれることでしょう。 C 令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会 2:映画オリジナルの展開に感動! 吉田玲子による原作を尊重した脚本が完璧だ! 原作である令丈ヒロ子による児童向け小説は、基本的には1話完結式(話が続く場合もある)かつ、20巻にも及ぶ長編でした。 そのため、休みなく続けて観るアニメ映画にするためには、エピソードの取捨選択と、一定のダイナミズムがある物語の再構築が必要不可欠と言えるでしょう。 結論から言えば、その点でも映画版『若おかみは小学生!』は完璧であると断言します。 各エピソードはそれ単体でおもしろいうえに、ただ乱立されているのではなく、それぞれが有機的に絡み合っており、1つとして無駄なシーンはありません。 同じく2018年に公開された映画『リズと青い鳥』や『のんのんびより ばけーしょん』も大好評を博していましたが、今回の手腕はもはや神がかりと言っても良いほど。 吉田さんが、これからも注目されなければならない脚本家であることは言うまでもありません。 ちなみに、原作者である令丈ヒロ子も、映画版の物語を「オリジナルの部分も大変よく考え、工夫してくださって、原作にあってもおかしくないようなものばかりです」「あまりの完成度の高さ、キャラクターへの愛情と配慮に、感動しかありませんでした」などと絶賛をしています。 ここまで原作を尊重し、単体の映画として最高のクオリティに仕上げたアニメ映画はなかなかありません。 なお、吉田さんは脚本執筆にあたり、「原作の中で監督が重要と思われていることは、現実を受け入れる、そのうえで誰かに喜んでもらうために何かをする、前向きな毎日が自分も他人も幸せにするということ」であると考えていたそうで、まさにその通りの物語が紡がれています。 余談ですが、冒頭の交通事故の直前のシーンでは、お母さんを演じた鈴木杏樹が「両親が旅館のことに興味を持ってなさそう」ということで、急遽セリフを変えたこともあったのだとか。 高坂監督は90分弱の映画に収めるために、元々の脚本からもかなりの取捨選択も求められていたそうで……物語の構築には多くの苦労があり、スタッフやキャストがより良い作品のために様々な意見を出し合い、これ以上のない工夫が凝らされてたのは、言うまでもありません。 まだ観ていない方で、予備知識なく楽しみたい方はこの項目を読み飛ばすことをおすすめします。 本作の主人公であるおっこは、映画の冒頭で両親を交通事故で失ってしまってしまいます。 その悲しみとトラウマとどう向き合うか……これだけを拾いあげると子供向けとは思えないほどの、ハードな物語にもなっていると言ってもいいでしょう。 事実、原作者の令丈ヒロ子は「小さい読者がコメディ的な楽しい部分を楽しめなくなるのではないか」という理由により、事故の詳細とトラウマは意識的に提示していなかったのだそうです。 この時のおっこの心情の苦しさは、(これもまたアニメならではの繊細な描写も相まって)誰もが胸が痛くなるでしょう。 大切な人を亡くしてしまったという方にとって、一生大切にしたい作品になるのではないでしょうか。 C 令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会 おまけその1:いくら褒めても褒め足りない! さらなる奥深い要素とは? 以上に挙げた3つのポイント以外も、褒めたりても褒め足りないことばかりです。 声優陣は全員が全員とも素晴らしく、主人公のおっこを演じた小林星蘭のかわいらしく健気さを感じさせる声と演技は、高坂希太郎監督に「奇跡的な作品になった」と言わしめたほど。 バナナマン設楽統、ホラン千秋、鈴木杏樹、薬丸裕英という芸能人配役も抜群の上手さで文句のつけようがありません。 水樹奈々、小桜エツコ、てらそままさき、小松未可子、花澤香菜、折笠富美子など人気と実力を併せ持つ声優も多数出演しており、それぞれがバッチリと役にはまっていました。 原作小説ファンへの嬉しいサービスも行き届いています。 この衣装は、当時の読者から衣装デザインを募集して、原作のイラストを手がけた亜沙美が描いていたものでもあったのだとか。 奥深い要素は他にもあります。 これについては高坂監督が以下の動画で語っていますので、映画を観た方はぜひチェックしてみてください。 冒頭の映像や、キャストへのインタビューも合わせて観られますよ。 おまけその2:決して児童労働を推奨するような内容ではない! 『魔女の宅急便』が大好きという方こそ必見! 本作は文部科学省選定作品となっており、そのためでもあるのか「児童労働を推奨しているのでは?」という意見もあるようです。 この(幽霊が登場するという)ファンタジーを交えながらも、実は現実的にある仕事を真摯に描いているというのは、宮崎駿監督の『魔女の宅急便』に通じています。 ジブリ映画ファンにおすすめしたいという意見も多い本作は、特に『魔女の宅急便』が大好きという方こそ必見と言えるでしょう。 こちらは1話につき10分ちょっとの、気軽に観られるフォーマットに適した内容になっており、映画版にはないエピソードやキャラ描写も盛りだくさんで、見比べてみると新たな発見があることは間違いないでしょう。 ナレーションを人気声優の能登麻美子が担当しているのも大きな魅力です。 Amazonプライムビデオなどの配信サイトでも観ることができますよ。 クスクスと笑えるコメディやミュージカル映画さながらの歌と踊りも魅力的で、監督が『男はつらいよ』を観返して脚本を書いたと語っているところもおもしろいところ。

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【海外の反応】若おかみは小学生 7月14日からイギリスで限定上映

若 おかみ は 小学生 泣ける

評価: AA 映画公式サイトは。 大の大人が口にするのも恥ずかしい題名である。 そして絵柄(キャラクター・デザイン)がはっきり言って生理的に受け付けられない。 「ムリ……」と思った。 映画館で予告編を見たが、全く食指が動かなかい。 ところが!!である。 いくら耳をふさいでも、あちらこちらで絶賛の嵐が吹き荒れている音が聞こえてくる。 その 熱量が半端ではない。 大人たちが 熱狂 している。 これは尋常じゃない。 僕は人が勧めるものは素直に従う人間なので(自分の好みに拘泥していては世界が広がらない)、激しい抵抗感を覚えながらも半信半疑でTOHOシネマズ(シネコン)に重い足を運んだ。 21時05分開始のレイトショーである。 そもそもこんな題名の映画(子供だまし)をレイト上映している事自体、どうかしている。 そして…… 涙腺決壊とはこのような映画を指すのだろう。 もう、とめどなく涙が流れた。 悔しいけれど認めざるを得ない。 掛け値なしの大、大傑作。 2018年の日本映画(実写含む)を代表する一本である。 「この世界の片隅に」を第1位にして、「君の名は。 」をランク外としたキネマ旬報ベストテンが本作をどう扱うのか、要注目だ。 高坂希太郎監督は「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」で原画を担当し、「耳をすませば」「もののけ姫(共同)」「千と千尋の神隠し(共同)」「ハウルの動く城(共同)」「風立ちぬ」で作画監督を務めてきた人である。 宮崎駿の右腕であり、自然描写など、そのイズムが本作でも透徹している。 また次々と出てくる食べ物の美味しそうなこと! そして最大の功績は吉田玲子の脚本にある。 京アニ「」のホンも素晴らしかったし、今年の脚本賞は是非彼女にあげたい(でも多分、今年の映画賞で脚本賞を総なめにするのは「カメラを止めるな!」の上田慎一郎だろうなぁ)。 映画の冒頭と締め括りは神楽で(女の子ふたりが舞うのでどうしても「君の名は。 」を想い出す)、その間に日本の春夏秋冬が丹念に描かれる。 本作の魅力をズバリ一言で述べるとしたら「 共時的」であるということに尽きる。 これはスイスの 構造主義言語学者ソシュール 1857-1913 の用語で、対義語が「 通時的」。 関連する複数の現象や体系を、時間の流れや歴史的な変化にそって記述する事を言う。 対して「 共時的」とは、 過去・現在・未来が同時にそこにあることを示している。 フランスの 構造人類学者レヴィ=ストロースは「神話は 共時的である」と述べている。 2018. 24 映画「若おかみは小学生!」で温泉旅館〈春の屋〉に最初にやってきたお客さん=美少年は主人公おっこ(現在)のメタファーである。 〈鏡〉に写った彼女自身と言っても良いし、ユング心理学における〈影〉、あるいは〈ドッペルゲンガー(二重身)〉と言い換えることも出来るだろう。 彼女は美少年に対し、「頑張れ自分!」と背中を押す。 次のお客さん、占い師のグローリー・水領さんは未来のおっこ。 水領さんは「そんなに気を張って、頑張らなくてもいいんだよ。 子供らしくたまにははしゃぎなさい」と現在のおっこをギュッと抱きしめてくれる。 そして三番目のお客さんは、まだ両親がいて、何の心配も要らなかった頃の無邪気/純真な innocent おっこ。 そんな幼い頃の記憶を現在のおっこがしっかり抱きとめる。 つまり 過去・現在・未来のおっこが、そこに同時に存在しているのである。 こうして一年の体験を通して、彼女は 意識と無意識を統合し、 自己実現を果たす。 舌を巻くほどの構成力だ。 本作最大のクライマックスとなる、ある事件を目撃しながら、僕が即座に想い出したのは、赤川次郎原作、大林宣彦監督の映画「ふたり」のラストシーンである。 大林宣彦作詞、久石譲作曲の主題歌「草の想い」が流れ始め、石田ひかりがカメラに向かって正面から坂道を登ってくる。 カメラが切り替わり、後ろ姿を捉えると、それは交通事故で死去した彼女の姉を演じた中嶋朋子に入れ替わっている(ふたりでひとり= 自己実現)。 この場面で起こる ある出来事が「若おかみは小学生!」と密接に関連しているのである(ネタバレになるので具体的には書きません)。 因みに 赤川次郎の原作にこのエピソードはない。 動画は! 考えてみれば死んだ両親の幽霊が主人公の目の前に現れるという設定は山田太一原作、大林宣彦監督「異人たちとの夏」だ。 もしかしたら原作者の令丈ヒロ子は大林映画のファンなのではないか?と考え、彼女がなにかそのことに言及していないか調査をはじめた。 つまり自分が立てた仮説の〈裏を取る〉作業である。 そしたら、あったあった! 大林宣彦の最新作「花筐」公開日決定、少年たちに戦争の影忍び寄る予告編も - 映画ナタリー — 令丈ヒロ子 若おか kuriokami 公式ツイッターで呟いていた。 大林監督が長年、掘り下げて来たのも「 共時的」映画である。 「異人たちとの夏」に代表されるように大林映画は 生者と死者が共生する世界である。 また 山中恒原作の「さびしんぼう」では主人公ヒロキの母タツ子と、彼女の少女時代の姿=さびしんぼう(なんだかへんて子)が 同時にそこに存在している。 同じく 山中恒原作の「はるか、ノスタルジィ」では50歳を過ぎて久しぶりに故郷の小樽に帰ってきた小説家・綾瀬慎介(ペンネーム)が、そこで自分の少年時代の姿・佐藤弘(綾瀬の本名)に出会う。 これも「 共時的」物語である。 大林映画「時をかける少女」の後日談をアニメーション映画に仕上げ、大林監督が〈映画の血を分けた息子〉と呼んでいる細田守監督が今年完成させた「」もまた、「 共時的」アニメーションを志した。 しかしこちらの方は残念ながら「若おかみは小学生!」程の完成度の高さには至っていない。 余談だが「 共時的」映画の元祖はイングマール・ベルイマン監督「野いちご」 1957 である。 「ベルイマン生誕100年映画祭」に大林監督が寄せたコメント()で「野いちご」に触れ、〈ベルイマンの発明〉と述べているのは「 共時的」表現法のことである。 「我々は記憶において構成されている。 我々は幼年期に、青年期に、老年期に、そして壮年期に 同時に存在している。 」(フェデリコ・フェリーニ) 劇場版「若おかみは小学生!」の話に戻ろう。 何と言ってもキャラが立っている!〈おっこ vs. 真月〉の図式は明白に、 美内すずえの漫画「ガラスの仮面」における〈北島マヤ vs. 姫川亜弓〉の 変換だろう。 特に真月がスティーブ・ジョブズやトルストイの名言を引用する場面にはやられた。 そして最後に引用するのがウォルト・ディズニーというのが泣ける。 クーッ、カッケー!.

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